不審な男には声をかけよう
ドンキのひれかつ弁当には、あらかじめソースがかけられているにもかかわらず、ソースとからしが同時に出るやつが付いている。
世の中そんなもんだ。俺に対してボケている。
だから逐一笑ってやるべきなのだ。
気付け。そして汝みずからを笑え。浜崎あゆみを爆音で流す隣人を愛せ。
飽きたので本題に入る。
このところ僕は
"古本屋でアブナい人だと思われたい病"
である。
通い慣れた古本屋ではなくて、あまり行かない古本屋、初めて入る古本屋なんかが特にそうだ。
(通い慣れた場所ではもう、いろいろバレている)
まずは、
・髪をぐしゃぐしゃにする
・猫背になる
・ガムを噛む
・世捨て人のような態度、目付き
※服装はベージュがかった白ワイシャツが好ましい。
店員は思うだろう。
"ウワッ、サブカルバンドマンが来たw"
まずは絶対にそう思われるところから始まる。
しかし。ここからである。俺よ。
江戸川乱歩や寺山修司、澁澤龍彦などの棚は素通り。素通り!といった具合ですり抜けろ!
岩波文庫へ一直線。無駄に一通り眺めてから、フランス文学と美術本のあたりを行ったり来たりするのだ。
充分に不審者がられたところで、瀧口修造や西脇順三郎などを手に取ることができれば最高だ。
無ければファシズム関連やヤバい陶器関連などでも強烈だ。
これで僕の第一印象は"サブカルバンドマン"から"アブナい芸術家、あるいは暴虐詩人"へと昇格する…っていつも思っていますが、どうでしょう。
(最終的にはレジでにこやかに会話してしまうから台無しだ……国分寺の七七舎さんありがとうございました、また来ます)